ふらふらと散歩にでた私は室内練習場へ行きました。
紅白戦の途中だったこともあり、そこにいたのは
選手一人とスタッフ、それと観客は私だけ。
選手は一生懸命、練習しています。
彼の名は9:緒方孝市外野手です。
その美しい姿に私は立ち尽くしてしまいました。
人が投げて打つ、
機械で打つ、
人が投げて打つ
(右も左も打つ)
多分1時間以上は経っていました。
気が付くと20人くらい観客はいました。
一番前で見ていたので
いや、見とれていたので
時間の経過に
気が付きませんでした。
練習しては片付け、
練習しては片付けを繰り返し、
とうとうここでの練習は
終わったようです。
片付けもするなんてステキだな・・なんてミーハー気分です。
片付けも終わり、バットを持って、私のほうに歩いてくるのではありませんか。
いろんな想像が膨らみます。
サインもらおうかな?
写真撮らしてもらおうかな?
もしかすると噂で聞く『いっしょに飲む?』とかならどうしよう。
(キレイな友人たちは巨人軍と何度もご一緒したそうです)
勝手な想像も膨らみます。(←妄想なので許して!!)
あと2mというところで、小学生が私の前に飛び込んできました。
小学生『サインください』
緒方さん『ごめん、練習中だから』
その瞬間、私に雷のような衝撃が!!!
その距離1mくらい。
その姿は汗びっしょりでたくましく、
なんともいえない厳しいお顔には、大人の男性の色気が・・
か・・か・・かっこいい。
その、醸し出されるオーラと貫禄に微動だに出来ません。
シャッターさえ押せなかったのです。
そのまま、ずーと見とれていた私の肩をたたく人がいます。
仮名ひろし『なに、ぼっとしてるの?』
むすめ『イヤ、あまりにもかっこよすぎて・・・』
仮名ひろし『オーラがすごかったね。
だれもシャッター押してないよ。
話しかけたのも始めの小学生だけだったね』
むすめ『え?だれも撮ってない・・・
あのオーラは只者ではないわ・・ブツブツ』
そう言って振り返って見た顔は
猫ひろしのような三谷幸喜似の仮名ひろし。
むすめ『ダメ!孝一さんの顔が消えちゃうから見ないで』
仮名ひろし『バカなこと言ってないでピッチャー見に行こう』
ピッチャーは紅白戦で大失敗の選手です。コーチに指導されています。
声が聞こえてきます。
コーチ 『そうじゃない。こうするんだ
あ・・ちがう。バカ』
なんて声がすぐそばで聞こえます。
雷に打たれた私には周りの音が右から左に抜けていきます。
仮名ひろし『来週のオープン戦見に行く?広島VS巨人』
むすめ『行く行く行く行く行く行く行く行く
行く行く行く行く行く行く!!!!』
鯉の中にいた男の中の男に恋してしまったのです。